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ちはやふる25巻の感想・考察(ネタバレ注意)周防名人と兼子ちゃん中心

      2014/12/12

ちはやふる25巻 表紙

こんにちは。かれっとです。
今回の記事では、ちはやふる25巻の感想を書いていきたいと思います。

24巻で始まった名人戦、クイーン戦も、ついに決着! 今回もみどころたっぷりの回でした。

以下、25巻の感想です。
ネタバレを含む感想となっていますから、未読の方はご注意ください。

ちはやふる(25) (Be・Loveコミックス)
末次 由紀
講談社 (2014-07-11)

また、念のため書いておきますが、考察は妄想です。 あくまで「妄想」ということを念頭において、ご覧いただければ幸いです。それでは、スタート!

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ちはやふる25巻の感想・考察(ネタバレ注意)

周防久志名人にとって、かるたは手段だった

キョコタンの解説の中で、
周防名人がかるたをやっている理由が明らかになりました。

「ひとかどの人間になりたいから」

でした。

ひとかどの人間になりたい引用:ちはやふる25巻 10P

「ひとかど」とは、
「ひときわすぐれていること」です。

つまり、「ひときわすぐれた人間になりたいから」ということですね。

そんなわけで、かるたは手段の一つでしかなかったのです。
「ひとかどの人間になるための手段」だったのです。

なぜ、ひとかどの人間になりたいか?
それは、兼子ちゃんのためですね。

おばでありながら、ほとんど育ての親だったような、兼子ちゃんの願いだったからだと思うのです。

なぜ兼子ちゃんは「ひとかどの人間になんなさい」と言ったのか

兼子ちゃん自身が
「人とはそうあるべき」と思っているのかもしれません。

ですが、僕は「周防久志が天才だから」だと思いました。

25巻で周防さんの回想が見られましたが、彼は何をやらしても、そつなく器用にこなすのです。

詳しい描写はありませんが、
おそらくどれも、多くの人には余裕で勝てるが、トップクラスには及ばないくらいには、こなしていたのだと思います(卓球のへたくそな描写は、女の子にうつつを抜かしているから)。

かるたの「1年でA級」という実績を、「器用だったから」で片付けているあたり、そう思います。

勉強もそうでした。
東大に合格しました。

このように、
周防さんは何をやらしても、
普通の人よりも、上手にこなします。

しかし、彼はいわゆる「器用貧乏・ゼネラリスト」でした。どれも器用にこなすけれど、それに真剣に取り組んでいる人には敵わない。

たしかに、東大合格というのは、一般の人から見ればすごいことです。
しかし、東大生は何人いるのでしょうか? 2013年5月の時点では、学部学生だけで14018人だそうです。

参考:平成25年5月1日現在の学生数について(東京大学)

なぜ、彼はかるた以外の分野で大成できなかったのでしょうか。

それは、大成するに足る動機が無かったからです。
「女の子に憧れて…」という動機から、行動を起こしただけだったからです(笑)

しかし、かるたでは大成しました。
なぜなら、ひとかどの人間になりたかったからです。

それでは、なぜ、兼子ちゃんは
「ひとかどの人間になんなさい」と言ったのでしょうか。

自分らしさを持ってほしいと思ったのでしょうか。

何をするにもどこか冷めていたから、一生懸命に取り組めるものを見つけてほしかったのでしょうか。

何かに深く取り組んで、ハイコンテクストなやり取りをしてほしいと思ったのでしょうか。

ハイコンテクスト=抽象度の高い文脈、あうんの呼吸のこと。かるたで言えば、周防名人が「呼気」によって違いを感じたり、原田先生が読まれない札を送ったり、あるいはそれらに気づくことができたりといった「それを高いレベルで熟知していないとわかり得ない情報」を感じられること。

なんにせよ、兼子ちゃんが周防名人の幸せを願っての発言だったことは、間違いないでしょう。

少し前の一コマをもう一度引用したいと思います。

ひとかどの人間になりたい

引用:ちはやふる25巻 10P

兼子ちゃんが解説を聞いていたというのも、感慨深いですよね。

そして “諦めた” 周防名人

先輩
あの歌は

知ることで
  光で
  いっぱいにも

  闇で
  いっぱいにもに
  なる歌

光でいっぱいにも闇でいっぱいにもなる歌引用:ちはやふる25巻 21P

逢ひ見ての のちの心に くらぶれば
昔はものを 思はざりけり

という歌です。

「恋しい人とついに会えた後の気持ちに比べると、
 昔の想いなど、無いに等しいほどのものだった」というような意味になります。

好きになって、
心が通い合って、
もっと好きになった。

今のこの気持ちと昔の気持ちを比べると、
昔の気持ちなど、無いに等しいものだなぁ。

という感じですね。
それは、とてもよいことだけれど、苦しいことでもあります。

知ることで、光でいっぱいにも、闇でいっぱいにもなる歌。

周防さんが病気を告げられました。

どんな病気か? という予想は、ちはやふる24巻の感想でお話しましたが、漫画内で病名は語られそうにないですね。

なんにせよ、周防さんは諦めることができました。

ひとかどの人間になりたい。
でも、もう残された時間は少ない。

「諦める」というと、
どこか否定的な感じがしますが、
「諦める」ということは、別に何も悪いことではないのです。

私は今日、
一つだけ残った卵を、
「目玉焼き」に使おうか、
「ゆで卵」に使おうか、非常に迷いました。

結局ゆで卵を作ったわけですが、私は目玉焼きを諦めたからこそ、ゆで卵を食べられました。

何の気もない、日常での一コマですが、これは人生の縮図です。

人生とは、選択の連続です。
その都度、選択する必要があります。

Aを選べば、Bをする機会を損失します。

だから、諦められない人とは、何も得られない人をいいます。

どうやったらなれるだろう いつか見えなくなる人間が

どうやったらなれるだろう
いつか見えなくなる人間が

引用:ちはやふる25巻 23P

より真剣に考えるキッカケになったのが、この病気だった。
闇でいっぱいになったけれども、光でいっぱいにもなった。

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周防名人の今後

もう1年おまけ

じゃあ
もう1年
おまけ

引用:ちはやふる25巻 128P

24巻の感想で、新vs太一の名人戦が実現するかも? とお話したのですが、それはなさそう。この2人の試合は、挑戦者決定戦となることが濃厚ですね。

そして、
あと1年といいながら、
周防さんは2年後も3年後も、
かるたを続けるんじゃないかと思っています。

なぜなら、もうかるたをすることが目的になったからです。

「かるたが 楽しかった」

周防さんは今まで、
ひとかどの人間になるために、かるたを続けてきた。

でも、今回は、かるたが楽しかった。

「かるたが楽しいから、かるたをする」

というように、かるた自体が目的になっていくのではないかと、予想しています。

もし名人を維持できなくても、良いのではないでしょうか。だって、かるたは楽しいのだから(それに、連続で5期名人を務めたので、これで「永世名人」になりました)。

兼子ちゃんにとっても、
それで良いと思います。

兼子ちゃんは、別にトップになってほしかったわけではなくて、「ひとかどの人間になろうとしてほしかったのだ」と、僕は思うからです。

もっと突っ込んで言えば、
周防さんに幸せになってほしかったから。

今回、原田夫妻の良いシーンがありました。

あなたの笑顔が見たかった

あなたの笑顔が見たかった
それだけですよ

引用:ちはやふる25巻 121P

兼子ちゃんの願いが周防さんの幸せだとして、周防さんを幸せにするものは、何も名人であり続けることだけではありません。

目的には、往々にしていくつもの手段があるものです。

ということで、ちはやふる25巻の感想を終わります。
(以下、おまけです!)

ちはやふる25巻 小ネタ的な感想

周防さんの入部動機がぶれない件

かるたも含めて、結局彼の入部動機・始める動機はぶれません(笑)

いつものように「嫁・・・」と、
とりあえず(自分の中で)嫁にします。

そして、かるた部の入部動機だった先輩に彼氏ができた時のリアクションは…離婚ww 

(20Pをチェック!)

I★LOVE MONAKA

というTシャツを着ています。
この周防さんのTシャツ、いいなぁ(笑)

(21Pをチェック!)

笑っているのは誰?

1年
365日後
笑っているのは誰だ

という流れから、
周防名人、新、太一が、ドンッ!と描かれています。

もう、次の名人はこの中の誰かです! と言わんばかり。楽しみだなぁ。

クーベルチュール

巻末のところに
宣伝があったのですが、
10/15発売のBE・LOVE21号では「クーベルチュール」の新作が読めるらしいですね。

僕、実はこの作品の存在を知らなかったんです。

コミックス1巻が発売中なので、読んでみようと思います。

ちはやふる26巻の発売日は?

最後に、僕個人の防備録として、
ちはやふる26巻の発売日を書いておきます。

ちはやふる26巻の発売日は、2014年10月10日です!

最近は名人とクイーンがメインでしたが、次は千早・新・太一が中心に描かれそうですね。楽しみだなー!

また感想を書きます。
もしよかったら、また遊びに来て下さいね。

Twitterで更新をお知らせしますね。

それでは、今回の記事はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

☆こちらの記事もご一緒にいかがですか?
ちはやふる26巻の感想・考察(ネタバレ注意)
ちはやふる24巻の感想(ネタバレ有り)周防名人の病気は何なのか?

 - ちはやふる関連記事, アニメ・漫画に関連する記事一覧

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Comment

  1. Nori より:

    この巻の「あいみての」の歌をどう解釈すればよいかなあと思って検索していて、たまたま記事にたどりつきました。おかげさまで、「光でいっぱいにも、闇でいっぱいにもなる歌」の意味がわかった気がします!病気でふっきれた周防さんのストーリーは、なかなか考えさせられるものがありますね。

    お時間があれば、最新刊の記事もたのしみにしています!

    • かれっと より:

      >>Noriさん
      嬉しいお言葉をどうもありがとうございます。いろいろと解釈ができる中で、一つの個人的な妄想として、何かしらの刺激を作ることができて良かったです。

      >>お時間があれば、最新刊の記事もたのしみにしています!
      また最新巻のことを書くことがありましたら、ご覧いただければ幸いです。ありがとうございます。

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